グローバル・グリーンズ憲章 (日本語版・決定訳)

    政治的行動



4.生物の多様性


4.0  健全な生態系は人間の生活に必要不可欠である。しかし、私たちは自然と社会との相互関係を忘れてしまっているように思える。種の絶滅の確率は、人類の出現以前の時代に比べ100倍から1000倍に増加している。比較的手つかずのまま残されている地球上の原生林は、全体の20%にすぎない。生存する魚類の60%は、過剰な漁獲の危機にさらされている。自国産以外の植物や動物、そして病原体の侵入が急速に増えている。生息地の破壊および種の絶滅が、工業や農業の発展によって引き起こされており、それはまた気候変動や地球規模での不公正、先住民の文化や生活の破壊を激化させている。農場経営により促進される遺伝子組み換えや、自然の登録商標化により加速化される単一栽培農業は、作物や家畜種の多様性を脅かしており、人々の病弊に対する免疫力喪失(vulnerability)を急増させている。
グリーンズのメンバーは、
4.1  環境破壊を促す農業および工業の発展に強く反対し、土地原産の植物や動物をその生息地域において、および可能な場合はすべての広範域において保護することを第一目標に据える。

4.2  森林伐採や化石燃料の採掘、ダム建設および鉱山採掘、遺伝子工学、単一栽培農業(モノカルチャー)などを含めた、環境破壊を促す諸活動への助成を打ち切るよう働きかける。
4.3  信頼できる登録商標によって保証され、最大限厳密な持続可能性に即した規定にのみもとづいた木材製品の生産といったような、エコロジーを追求する諸政策を促進させる。
4.4 影響下にある先住民や地域社会との合意を前提とした、「自然に対する債務(debt for nature)」の交換という考え方を支持する。
4.5  劣化した自然環境の復旧を促進させるとともに、過去および現在の世界中の軍事・産業地域における有毒物の浄化を促す。
4.6  可能なところでは、地域産品を優先させる方針に沿って、世界中の商品の輸送量を減らすことにより、化石燃料消費の軽減および温室効果ガスの削減と同様、「侵入外来種(bio-invasions)」を減らす付加利益がもたらされることを知る。
4.7  あらゆるレベルの教育における、地球環境学のカリキュラムの導入に努める。
4.8  環境破壊および生物多様性の損失に限定した国際的な司法裁判所を創設し、そこで企業・国家・個人に対する訴訟事件が公開審議されるよう働きかける。
4.9    生命の登録商標化および商品化の受諾を拒否する。


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